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黒猫のりお の話 (後編)

前編では、のりお(通称のり)の思い出をお話しさせていただきました。(→
後編では、のりが亡くなってからの出来事をお話しします。


のりが亡くなったのは11月29日の深夜。
ちょうど日付が変わる時でした。
のりらしい静かなりっぱな最期でした。
気持ち良く眠っているようなお顔は、私達を穏やかな気持ちにさせてくれました。


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(父の横でくつろぐのり。)



2010年12月1日。
姉と二人でのりをお寺に連れて行ったのは確か11時だったかと思います。
こちらのお寺にお世話になるのは2年ぶりの2回目。
前回はよんよんを送った時でした。

ごく簡単な受付をして祭壇に進みました。
のりの顔を見た副住職さんは、のりに
「あ~、よかった、楽しかったね~。」と声をかけてくれました。

お経が始まり、いろんな出来事や、のりの最後のがんばりを思い出しながら
お経を聴きました。
以前よんよんの時に副住職さんが「お経は本当に力があるんですよ」とおっしゃっていました。
本当にそう思えるようなお経です。

お経が終わり、最後のお別れをして火葬となりました。
火葬が終わるまでの1時間半程の間、副住職さんとお話をして待ちました。

よんよんの葬儀からもんちゃんに出逢うまでの報告をしますと
「帰ってきましたか!よかったよかった!」と一緒に喜んでくださいました。

のりについては「毎日とても楽しかった」とのことでした。
のりは大人しい猫で、あまり人にもベタベタに甘えたりはしませんでした。
甘えたい時には父の膝に行き、しつこく触られたりもせず、でもとても可愛がられ、
「楽しかった」というのは納得、でした。

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(お店のファンヒーターの前を独占)


そして
「身内の方で、首と肩が痛い方はいませんか?
 お経を読みながら、右の肩と首が痛くなったので、のりに首が痛いのか?と聞くと
 <自分ではなく、身内に首と肩が痛い人がいる>と答えたのですが。」とのこと。
私は驚きました。
首と肩が痛い人がいるもなにも、まさに私のことでした。。


実はその年の8月、交通事故の被害に遭っていたんです。
とても大きな事故で、全国版のニュースでも放送されたほどでした。
私は助手席にいたのですが、鼻の骨を折ったり、肋骨には何か所かヒビが入り、
衝撃でシートベルトが鎖骨の辺りをえぐってしまったり
打撲やキズは数えきれない程でした。
外傷は時間とともに少しずつ治りましたが、とにかく一番酷い症状はムチウチでした。
事故から4か月近く経っていましたが、首と右肩の痛みは酷く、
右の方に首を曲げたり回したりすることが出来ませんでした。
特に眠った後などには固まってしまうらしく、
首を動かし始める時に痛みとともにメリメリ音がしました。


「それ、私です。」と申告し、8月の事故の事を説明しました。
副住職さんは驚いていましたが
「のりが、とねこりさんの首と肩を心配してるようですね。」

・・・。

のりよ、自分がツライ時にそんな心配してたのか!

亡くなる日の昼間、のりが気になって様子を見にいきました。
もう頭を上げることもできない状態でしたが
のりの肉球を人差し指で撫でながら声をかけると
私の顔をジッと見て、私の指をキュッと握ってくれたのを思い出しました。

_1093049_convert_20121203182945.jpg (その時の写真)

副住職さんは「もしかしたら、少し(首が)楽になるかもしれませんね」と
おっしゃっていました。。

よんよんの話や、副住職さんの修業に行った時の話なども聞きながら時間となり、
お骨を拾い、葬儀は終了しました。

のりを実家に届け、帰宅したのが15時頃でした。
「はあ・・」とソファに座ると、ここ3日間の徹夜の疲れが一気に出てしまい
ものすごい眠気がやってきて、気を失うように眠ってしまいました。。

気が付くと16:30でした。
↑にも書きましたが、眠って起きた時が一番首が痛くなります。
しかも、ソファで不安定な姿勢で眠ってしまったので
「やっちゃった・・」という気持ちです。
覚悟を決めて、少しずつ首を動かしてみました。


痛くない。


え?


いつもはメリメリ音をたてていた首が・・


ちょっと回してみる。。


なんともない。


結構まわしてみる。


なんともない!!



治っちゃったんです。
もしかしたら、今後何年も、いやずっと治らないかもしれないと思ってた首と肩の痛み。
跡形もなく消えました。

そして、その瞬間から今まで、
ただの一度も痛みはもう戻ってきませんでした。


* * * * * * * * * * * * * *


私は当時この話をある人にしたところ
「ちょうど治る時期だったんじゃない?」と言われました。
何も証明できないし、ただ首が治った事実があるだけです。
捉えかたはいろいろだと思いますが
私はやはり、
「ありがとう」と言わせていただきたい。


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この、やさしい猫に。。



みんなを大好きにさせた黒猫さんに。。


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のり、ありがとう。

とねこりの首は、今日もグルングルン回ってるよ!



長い記事を読んでくださり感謝します。
お越し下さり、ありがとうございました。

それでは、本日ここまで。

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よんよんの約束

前回、よんよんとの思い出をお話させていただきました。

(よんよんとの思い出は→こちら

本日はよんよんが亡くなった後の出来事をお話いたします。


2008年4月3日の朝。。。

私が起床した時、すでによんよんは亡くなっていました。
辛い闘病生活もありましたが、とても穏やかな顔をしていました。
私は、よんよんを抱いて、しばらくは涙も出ませんでした。

前日、寝る前に液体の高栄養食をごくごく飲んでくれたので
いつもより安心して眠っていた自分にやりきれない気持ちになりました。

遠くないうちによんよんとお別れすることになるのは予測できていましたし、
覚悟もありましたが、それからの事は考えていませんでした。
わが家で猫を送るのは初めてで、ペットの葬祭に関しても知りませんでしたので
電話帳で2・3件ピックアップして調べて
比較的近くのお寺を姉と一緒に見に行って(外から見るだけ)お寺を決めました。
大きなお寺ではないですが、境内にはお花が咲いて綺麗に整えられていて
いい感じを受けました。
電話をして翌日に予約を入れました。


葬儀の当日、よんよんを連れていよいよ家を出る時が一番辛かったです。
よんよんは野良猫時代から、たくさん歩いて
半径300mはあったテリトリーを歩き回って
肉球は石のように硬くなっていました。
みんなでたくさん遊んだ場所から連れ出すのは、とても切ないものでした。

お寺では準備をして迎えてくださいました。

ちょうど桜の季節。お寺の桜は満開でした。
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この写真は、一年後の命日(2009.4.3)のお寺の桜です。

境内にはお寺で飼っている猫たちが歩いていました。
簡単な受付をして、よんよんは祭壇の前に寝かされ、葬儀が始まりました。
気持ちが塞いで、お経が始まっても涙が止まりませんでしたが
ふと気付きました。
私はお経のことなど何も知りませんが、今まで人間のお葬式でも聞いたことがないような
なんとも凄いお経でした。
表現できないのですが、気持ちをこめているというか迫力があるというか・・・
聞いていてとても心地いいお経です。
そして思いました。
「出会ったとき、あのボロボロだったよんよんが今、きんきらのお釈迦さまの前に寝ころんで、
聞いたこともないような素晴らしいお経をあげてもらっていて・・・よかったねえ、よんよん」
すると、変かもしれませんが、なんだか嬉しいような気持ちになってきて
それからは40分程のお経を気持ちよく聞いていました。

お経が終わると火葬なのですが、それまでの間少し待つことになりました。
お経を読んでくださった副住職さんがいらして、お話をはじめました。。。

副住職さんは、このお寺のご住職の息子さん。
中学生の頃からお経を勉強するようになり、仏教の学校に通い・・・
とご自身のことを話されました。
そして、小さい頃から目に見えないものが見えていたと言われました。
動物に関しては特に感じるものがあって、お寺でペットの葬祭を始めたのも
そういうきっかけがあったのだそうです。

お経を読んでいると、亡くなった子の気持ちが入ってきて
”楽しかった”とか ”辛かった”とか伝えてくるそうで
まだ自分が亡くなったことが分からない子もたまにいるとか。
そういうことは普段、お葬式で話したりしないらしいのですが、
あえて今回話して下さったのは
実はよんよんがとても喜んでいて、その気持ちがあまりに強くてシンクロしてしまい
お経を読みながら泣いてしまったのだそうです。

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確かに住職さんのななめ後ろにいた私は途中
住職さんがお経を読みながら何度か顔に手をやっていたのは見ていました。
住職さんも自分がここまでなるのは初めてのことで驚いてしまって・・・と
話しながら、さらに嗚咽になるほど泣いてしまいました。

本来、よんよんや私のことを何も知らない人に簡単に「猫ちゃんが喜んでいますよ」なんて
言われたら「何も知らないのに」と不快感があると思います。
でもこの時は本当によんよんが喜んでいると感じました。

住職さんはさらに、よんよんはとても喜んでいるけれど ”もっと一緒にいたかった”と。
そして
「必ず生まれ変わって、もう一度とねこりさんのところに来る」

と言っていますよ。と。

動物は本気で生まれ変わりたいとすると、早ければ3・4ヶ月で生まれかわるとのこと。
私は驚きましたがそれ以上に嬉しかった・・・
そしてよんよんに言いました。

「よんよん、待ってるから生まれ変わっておいで。
 ただ犬は今これ以上飼えないから必ず猫で来るんだよ。
 そして、私がよんよんだと判るように目印をつけてくるんだよ。
 ”寄り目”か ”鼻のぶちぶち模様”か ”しっぽの一番先が2つ曲がってる”だよ。」

住職さんは「多分とねこりさんに電話がかかってきて ”こういう猫がいるんだけど”と
相談されると思いますよ」と言っていました。

そんな話をして火葬の時間となりました。
滞りなく進み、お骨を拾い、もう一度短いお経を読んで下さり
葬儀は終了しました。

本当に変かも知れませんが、晴れ晴れとしてとても前日によんよんを亡くしたという
気分ではありませんでした。
事実、葬儀の後から一度も涙は出ませんでした。こらえていた訳でもありません。
私が自分で解釈したのですが、よんよんが私の悲しい気持ちを持っていってしまったのでは
ないかと思いました。
とても不思議な感覚で、よんよんの記憶はもちろん全部ありますが、
それに伴う感情がなくなってしまったようでした。
”かわいかったなあ”とか ”楽しかったなあ”はあるのですが
”さみしい”とか ”会いたい”とかはキレイに無くなってしまったんです。
よんよんの亡くなり方も、この変な気持ちも、
私の悲しむ姿を見たくないよんよんがやった事なのかもしれません。

もちろんすぐに計算しました。
よんよんが亡くなったのは4月3日。
最短で3ヶ月で生まれたとして1ヶ月は母猫といるだろうから
4ヶ月後、8月頃にはよんよんが来るかも・・・


7月。「もう、どこかでよんよんが生まれてるかも」


そして8月。。。「待ってるからね」

8月2日。親戚の叔母さんから突然の電話。
その叔母さんから直接電話が来るのは初めてでした。
「とねこりちゃん、家の屋根裏で野良猫が子供を産んだらしいの。
どうやら母猫は子猫を置いてどこかに行ってしまって・・・」
子猫は3匹いて、2匹は貰ってくれた人がいたけれど、1匹は片目がつぶれたように
なっていて、毛の色もよく分からないくらいベタベタに汚れていて
しかもものすごい声で鳴き続けているんだけど、どうしたらいいのかとのこと。

話を聞きながら、涙が止まりませんでした。
よんよんです。

叔母さんに事の次第を話すと、叔母さんも泣いていました。
「なんだか分からないけど、とねこりちゃんに電話しなければって思ったのよ」
と言っていました。

叔母さんの家までは自宅から車で2時間半程ありますが
翌日夫と、子猫を迎えに行きました。
不思議なことに鳴き続けていた子猫は叔母さんが私に電話した後から
ピタリと鳴かなくなったのだそうです。

子猫に対面した時、私の顔をまっすぐ見つめた目が忘れられません。
叔母さんは片目がつぶれてるかもと言っていましたが
どうやら目やにでくっついているようでした。
体中ガビガビになっていて、ノミがぞろぞろ這っていました。

帰宅したのは23時過ぎ。
8月3日。よんよんの月命日。きっかり4ヶ月で帰ってきました。

ノミが凄いのでそのままお風呂に入れました。

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お風呂でさっぱりして眠ったところ。
もう、気付いた方もいらっしゃるでしょうか。

もんちゃんです。

右目のカピカピはお風呂で取りきれず、まだ残っています。
あの汚い姿をなぜ写真に撮っておかなかったのか悔やまれます。

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翌日。

そして

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もんちゃんはみんなと一緒に。


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こはく兄ちゃんや


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ちゅうじ兄ちゃんや


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たーちゃん兄ちゃん達にむちゃくちゃ可愛がられて


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りっぱに成長しました。
ケンカをしない平和主義のやさしい子です。


お互いどう思ってるのか分からないけれど

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にゃんごーるにも会えました。


そうそう、それから・・・



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約束してた目印。

ちゃんとしっぽの一番先を2つ曲げてきましたよ。



本当に長々と失礼しました。
こんなに読んで下さる方が、果たしていらっしゃるのでしょうか・・・

ここまでたどり着いた奇特なかた、ありがとうございました。

どうぞ目を休めてくださいね。。。

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