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よんよんの約束

前回、よんよんとの思い出をお話させていただきました。

(よんよんとの思い出は→こちら

本日はよんよんが亡くなった後の出来事をお話いたします。


2008年4月3日の朝。。。

私が起床した時、すでによんよんは亡くなっていました。
辛い闘病生活もありましたが、とても穏やかな顔をしていました。
私は、よんよんを抱いて、しばらくは涙も出ませんでした。

前日、寝る前に液体の高栄養食をごくごく飲んでくれたので
いつもより安心して眠っていた自分にやりきれない気持ちになりました。

遠くないうちによんよんとお別れすることになるのは予測できていましたし、
覚悟もありましたが、それからの事は考えていませんでした。
わが家で猫を送るのは初めてで、ペットの葬祭に関しても知りませんでしたので
電話帳で2・3件ピックアップして調べて
比較的近くのお寺を姉と一緒に見に行って(外から見るだけ)お寺を決めました。
大きなお寺ではないですが、境内にはお花が咲いて綺麗に整えられていて
いい感じを受けました。
電話をして翌日に予約を入れました。


葬儀の当日、よんよんを連れていよいよ家を出る時が一番辛かったです。
よんよんは野良猫時代から、たくさん歩いて
半径300mはあったテリトリーを歩き回って
肉球は石のように硬くなっていました。
みんなでたくさん遊んだ場所から連れ出すのは、とても切ないものでした。

お寺では準備をして迎えてくださいました。

ちょうど桜の季節。お寺の桜は満開でした。
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この写真は、一年後の命日(2009.4.3)のお寺の桜です。

境内にはお寺で飼っている猫たちが歩いていました。
簡単な受付をして、よんよんは祭壇の前に寝かされ、葬儀が始まりました。
気持ちが塞いで、お経が始まっても涙が止まりませんでしたが
ふと気付きました。
私はお経のことなど何も知りませんが、今まで人間のお葬式でも聞いたことがないような
なんとも凄いお経でした。
表現できないのですが、気持ちをこめているというか迫力があるというか・・・
聞いていてとても心地いいお経です。
そして思いました。
「出会ったとき、あのボロボロだったよんよんが今、きんきらのお釈迦さまの前に寝ころんで、
聞いたこともないような素晴らしいお経をあげてもらっていて・・・よかったねえ、よんよん」
すると、変かもしれませんが、なんだか嬉しいような気持ちになってきて
それからは40分程のお経を気持ちよく聞いていました。

お経が終わると火葬なのですが、それまでの間少し待つことになりました。
お経を読んでくださった副住職さんがいらして、お話をはじめました。。。

副住職さんは、このお寺のご住職の息子さん。
中学生の頃からお経を勉強するようになり、仏教の学校に通い・・・
とご自身のことを話されました。
そして、小さい頃から目に見えないものが見えていたと言われました。
動物に関しては特に感じるものがあって、お寺でペットの葬祭を始めたのも
そういうきっかけがあったのだそうです。

お経を読んでいると、亡くなった子の気持ちが入ってきて
”楽しかった”とか ”辛かった”とか伝えてくるそうで
まだ自分が亡くなったことが分からない子もたまにいるとか。
そういうことは普段、お葬式で話したりしないらしいのですが、
あえて今回話して下さったのは
実はよんよんがとても喜んでいて、その気持ちがあまりに強くてシンクロしてしまい
お経を読みながら泣いてしまったのだそうです。

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確かに住職さんのななめ後ろにいた私は途中
住職さんがお経を読みながら何度か顔に手をやっていたのは見ていました。
住職さんも自分がここまでなるのは初めてのことで驚いてしまって・・・と
話しながら、さらに嗚咽になるほど泣いてしまいました。

本来、よんよんや私のことを何も知らない人に簡単に「猫ちゃんが喜んでいますよ」なんて
言われたら「何も知らないのに」と不快感があると思います。
でもこの時は本当によんよんが喜んでいると感じました。

住職さんはさらに、よんよんはとても喜んでいるけれど ”もっと一緒にいたかった”と。
そして
「必ず生まれ変わって、もう一度とねこりさんのところに来る」

と言っていますよ。と。

動物は本気で生まれ変わりたいとすると、早ければ3・4ヶ月で生まれかわるとのこと。
私は驚きましたがそれ以上に嬉しかった・・・
そしてよんよんに言いました。

「よんよん、待ってるから生まれ変わっておいで。
 ただ犬は今これ以上飼えないから必ず猫で来るんだよ。
 そして、私がよんよんだと判るように目印をつけてくるんだよ。
 ”寄り目”か ”鼻のぶちぶち模様”か ”しっぽの一番先が2つ曲がってる”だよ。」

住職さんは「多分とねこりさんに電話がかかってきて ”こういう猫がいるんだけど”と
相談されると思いますよ」と言っていました。

そんな話をして火葬の時間となりました。
滞りなく進み、お骨を拾い、もう一度短いお経を読んで下さり
葬儀は終了しました。

本当に変かも知れませんが、晴れ晴れとしてとても前日によんよんを亡くしたという
気分ではありませんでした。
事実、葬儀の後から一度も涙は出ませんでした。こらえていた訳でもありません。
私が自分で解釈したのですが、よんよんが私の悲しい気持ちを持っていってしまったのでは
ないかと思いました。
とても不思議な感覚で、よんよんの記憶はもちろん全部ありますが、
それに伴う感情がなくなってしまったようでした。
”かわいかったなあ”とか ”楽しかったなあ”はあるのですが
”さみしい”とか ”会いたい”とかはキレイに無くなってしまったんです。
よんよんの亡くなり方も、この変な気持ちも、
私の悲しむ姿を見たくないよんよんがやった事なのかもしれません。

もちろんすぐに計算しました。
よんよんが亡くなったのは4月3日。
最短で3ヶ月で生まれたとして1ヶ月は母猫といるだろうから
4ヶ月後、8月頃にはよんよんが来るかも・・・


7月。「もう、どこかでよんよんが生まれてるかも」


そして8月。。。「待ってるからね」

8月2日。親戚の叔母さんから突然の電話。
その叔母さんから直接電話が来るのは初めてでした。
「とねこりちゃん、家の屋根裏で野良猫が子供を産んだらしいの。
どうやら母猫は子猫を置いてどこかに行ってしまって・・・」
子猫は3匹いて、2匹は貰ってくれた人がいたけれど、1匹は片目がつぶれたように
なっていて、毛の色もよく分からないくらいベタベタに汚れていて
しかもものすごい声で鳴き続けているんだけど、どうしたらいいのかとのこと。

話を聞きながら、涙が止まりませんでした。
よんよんです。

叔母さんに事の次第を話すと、叔母さんも泣いていました。
「なんだか分からないけど、とねこりちゃんに電話しなければって思ったのよ」
と言っていました。

叔母さんの家までは自宅から車で2時間半程ありますが
翌日夫と、子猫を迎えに行きました。
不思議なことに鳴き続けていた子猫は叔母さんが私に電話した後から
ピタリと鳴かなくなったのだそうです。

子猫に対面した時、私の顔をまっすぐ見つめた目が忘れられません。
叔母さんは片目がつぶれてるかもと言っていましたが
どうやら目やにでくっついているようでした。
体中ガビガビになっていて、ノミがぞろぞろ這っていました。

帰宅したのは23時過ぎ。
8月3日。よんよんの月命日。きっかり4ヶ月で帰ってきました。

ノミが凄いのでそのままお風呂に入れました。

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お風呂でさっぱりして眠ったところ。
もう、気付いた方もいらっしゃるでしょうか。

もんちゃんです。

右目のカピカピはお風呂で取りきれず、まだ残っています。
あの汚い姿をなぜ写真に撮っておかなかったのか悔やまれます。

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翌日。

そして

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もんちゃんはみんなと一緒に。


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こはく兄ちゃんや


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ちゅうじ兄ちゃんや


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たーちゃん兄ちゃん達にむちゃくちゃ可愛がられて


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りっぱに成長しました。
ケンカをしない平和主義のやさしい子です。


お互いどう思ってるのか分からないけれど

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にゃんごーるにも会えました。


そうそう、それから・・・



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約束してた目印。

ちゃんとしっぽの一番先を2つ曲げてきましたよ。



本当に長々と失礼しました。
こんなに読んで下さる方が、果たしていらっしゃるのでしょうか・・・

ここまでたどり着いた奇特なかた、ありがとうございました。

どうぞ目を休めてくださいね。。。

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